【費用相場】物流倉庫/アウトソーシングの内訳を紹介!

物流コストを削減して、安定した供給を確保するにはどうしたらいいか

物流倉庫活用すると、どのくらい費用がかかるんだろう

EC業者などの通販会社は、物流コストの削減が大きな課題です。

そのため、上記のように悩んでいる人もおおいのではないでしょうか。

結論からいうと、物流コストを削減して、安定した供給を確保するためには、物流アウトソーシングがおすすめです。

しかし、物流倉庫利用の相場を知らなければ、高い費用で契約してしまう可能性があります。

そこでこの記事では、物流倉庫を利用する際の費用相場を紹介します。

自社で物流倉庫を保有する際の初期投資相場も解説しているので、どちらがいいか比較してみてください。

目次

物流倉庫とは

そもそも、物流倉庫とは何だろう

物流倉庫では、どの手渡の業務を担ってもらえるのだろうか

物流倉庫について調べはじめたばかりの人は、上記のような悩みを持っているのではないでしょうか。

物流倉庫は、従来自社で行っていた商品の保管や管理から配送までの業務を行っています

これまで自社で商品を管理していた場合、倉庫の維持費や人件費の大幅コストカットができるでしょう。

今後在庫管理を行わなければいけない場合は、倉庫を入手するための費用や商品管理のシステム開発費用など、物流管理にかかる初期費用が削減できます。

物流アウトソーシングを利用すると、コストカットをしながら安定した流通品質を担保できることが魅力です。

全国の物流倉庫の平均相場

物流アウトソーシングをすると、どのくらいの費用がかかるんだろう

物流倉庫を利用した際の全国相場が知りたい

物流業務のアウトソーシングを検討している人は、上記のように考えているのではないでしょうか。

そこで、全国の物流倉庫の費用相場を紹介します。

費用相場一覧は以下の通りです

内訳費用相場
システム利用料30,000~80,000円
業務管理料10,000円~50,000円
倉庫保管料4,000円~7,000円(1坪あたり)
デバンニング料20,000円~35,000円
入庫料10円~30円 (1個あたり)
検品料10円~100円 (1個あたり)
出荷料(ピッキング料)10円~30円 (1個あたり)
梱包料150円~300円 (段ボールの)
配送料400円~1,200円

それぞれの内訳をくわしく説明していきます。

システム利用料

システム利用料は、商品の種類や数・入荷時期・分類など、細かく管理するためのシステムを利用する料金です

このシステムアは、倉庫管理システム(Warehouse Management System)と呼ばれています。

他にも、検品に必要なハンディターミナルなど、物流業務に必要な機器の保守費用も含んでいることが多いです。

システム利用料の相場は、30,000~80,000円と幅が広く、使用するシステムによって変動します。

近年では、クラウド型システムを採用する物流会社が増加傾向にあり、システム利用料が安価になってきています。

業務管理料

業務管理料とは、在庫管理にかかる費用です

一般的な業務管理料の相場は、10,000円~50,000円といわれています。

毎月の出荷件数に応じて変動することが多いです。

また、出荷件数が多ければ、1商品あたりの業務管理料が安くなる場合もあります。

倉庫保管料

倉庫保管料は、商品を保管するためのスペース利用料のことです

単価は物流会社によって異なります。

一般的な倉庫保管料の単価は以下の通りです。

  • 1坪
  • 1パレット
  • 1ラック

倉庫保管料の相場は、1坪あたり4,000円~7,000円、1パレットあたり1,200円~2,100円です。

立地や冷凍倉庫の有無など、物流倉庫の設備や状態によって半額程度安くなる場合もあります。

食料を保管する場合は、別途保管スペースが必要なので、上記で紹介した相場は当てはまりません。

デバンニング料

デバンニング料とは、トラックやコンテナから荷物を下ろす作業にかかる費用のことです

フォークリフトを使って作業をする場合は、安全面の配慮や高い技術が必要なため、デバニング料が高くなります。

デバニング料の相場は、20,000円~35,000円です

手作業で荷下ろしをする場合、デバニング料が安くなる場合もあります。

入庫料

入庫料は、商品を倉庫へ搬出するときにかかる費用です

商品の形状によって費用は異なり、一般的な相場は、商品1個あたり10円~30円です。

商品が小さい場合は、1個あたりではなく、1ケースで換算されることもあります。

1ケースで換算される場合の相場は、1ケースあたり30円~100円です。

検品料

検品料とは、商品を入庫する際に行う、破損や個数の確認作業にかかる費用です

一般的な検品作業の相場は、1個あたり10円~30円かかります。

電子機器などの精密機器の動作確認まで行う場合は、100円~200円かかるようです。

検品作業によって費用が異なるので、契約時にチェックしておきましょう。

出荷料

出荷量とは、出荷指示を受けた商品を倉庫から取り出す作業(ピッキング作業)にかかる費用です

通常の出荷量の費用相場は、1個あたり10円~30円程度となっています。

ただし、商品に広告やお礼状を同封する場合は、別途10円の費用がかかります。

物流会社によっては、梱包料に出荷量が含まれることもあるようです。

梱包料

梱包料は、商品を配送できるように梱包する作業にかかる費用です

一般的な段ボールを使用した梱包料の相場は、150円~300円です。

緩衝材を使用したり、ギフトラッピングやのし袋を使用する場合は、別途費用を請求されます。

配送料

配送料とは、荷物をお客様に届けるためにかかる費用です

物流会社が運送会社と提携している場合は、物流会社を経由して運送会社に費用を支払います。

一般的な配送料の相場は以下の通りです

配送先費用相場
首都圏400円~500円
北海道・沖縄県700円~800円
離島1,000円~

近年配送業者の需要拡大や、物価の上昇によって、配送業の値上げが行われています。

しかし、物流会社と運送業者が提携している場合は、自社で配送業者を手配するよりも安く配送できます。

また、物流会社によっては、自社デ配送を請け負う場合もあるようです。

その場合は、より配送料が安くなるでしょう。

エリア別物流倉庫の坪単価相場

「倉庫の立地によって、倉庫保管料が違うなら、地方の物流会社を利用することで経費削減になるのでは?」と考える人もいるでしょう。

そこで、エリア別に物流倉庫の相場を1坪あたりの単価で紹介します。

エリアごとの相場は以下の通りです

倉庫のエリア倉庫保管料の相場(坪単価)
東京3,500〜7,000円
仙台2,800〜4,000円
近畿3,700〜4,500円
中部3,500〜4,000円
福岡2,700〜3,500円

立地条件のいい首都圏や沿岸部は、費用が高い傾向にあるようです

逆に、費用面を重視する場合は、内陸にある物流倉庫を探してみるといいでしょう。

商品の種類別物流倉庫の商品単価

倉庫保管料の項目で、物流倉庫の設備内容で費用が異なることはすでにお伝えしている通りです。

設備内容で費用が異なるため、扱っている商品によって費用相場は異なります

そこで、商品の種類別物流倉庫の費用相場を紹介します。

商品の種類別費用相場は以下の通りです

商品の種類費用相場(1個あたり)
食品・飲料500円~800円
健康食品・化粧品250円~500円
日用品・生活雑貨300円~600円
アパレル製品300円~600円
ファッション雑貨500円~800円
印刷物500円~800円

食品・飲料

食品や飲料は、商品の属性によって冷凍・冷蔵・保温環境で保存されます。

そのため、倉庫保管料に光熱費が加算されることが多く、他の商品よりも相場が高い傾向にあります

実際に食品や飲料の平均相場は1個あたり650円と、他の商品種類に比べて100円以上高いようです。

また、食品や飲料は商品管理に専門性が求められます。

そのため、これらの商品を扱う物流会社は、食品や飲料に特化した会社が多いです。

健康食品・化粧品

ECサイトの売れ筋商品である健康食品や化粧品は、商品管理が比較的用意です

そのため、他の商品と比較して費用が安い傾向にあります。

健康食品・化粧品の費用相場は、1個あたり350円です。

食品・飲料の相場と比較すると、300円程度費用が安いことからも、費用の安いことがわかりますね。

日用品・生活雑貨

日用品・生活雑貨の相場は、1個あたり500円程度です

日用品・生活雑貨は、健康食品・化粧品と作業がほぽ一緒です。

しかし、複数アイテムを同時購入したり、まとめ買いをしたりする人が多いので、出荷作業が多くなり、その分コストも上がります。

アパレル製品

アパレル製品の相場は、1個あたり500円程度です

アパレル製品は、広い保管スペースが必要なく、在庫管理の手間もかかりません

しかし、バーコードが付いていない場合は、手作業でピッキングをしなくてはいけません。

また、破損のチェックなどの検品作業をしなくてはいけないため、その分費用が高くなります。

ファッション雑貨

ファッション雑貨の相場は、1個あたり650円です

コンパクトな物が多く、倉庫保管料は低いですが、検品作業に手間がかかるため、1個あたりの単価が高い傾向にあります。

印刷物

印刷物の相場は、1冊あたり650円です

冊子やカタログ、資料などの印刷物は、1冊あたりの厚みやサイズによって価格が異なります

物流会社の中には、資料やカタログなど、印刷物に特化した会社もあります。

自社で倉庫を建築する場合の費用相場

ここまでこの記事を読んで、

アウトソーシングをすると思ったよりも費用がかかる

自社で物流業務を行うと、どのくらいかかるんだろう

と疑問に思った人もいるでしょう。

自社で物流業務を行う場合、まずは商品を保管するための倉庫を建築しなくてはいけません。

倉庫の建築費用は構造によって異なりますが、全国平均が1坪あたり43.5万円です。

構造ごとの全国平均相場は以下の通りです。

構造費用相場(1坪あたり)
木造36.3万円
鉄骨コンクリート造46万円
鉄骨造43.1万円

また、倉庫を建築するエリアによっても、建築費用が異なります

地域ごとの費用相場は以下の通りです。

エリア費用相場(1坪あたり)
東京都52.3万円
北海道52.7万円
宮城県64.6万円
佐賀県29万円
沖縄県69.1万円

近年では様々な建築方法で倉庫が建築され、従来よりもコストカットされた建築方法も誕生しています。

また、倉庫を取得する以外にも、初期費用として物流業務効率化するためのシステム導入費に500万円~1,000万円程度かかります。

このように、自社で物流業務を行う際は、初期費用だけで莫大な費用が必要です。

物流倉庫を自社で保有すると、維持するための土地代や光熱費、システム使用料、人件費などがかかります。

物流方法を見極めるには

自社にあった物流方法を見極めるためには、顧客数や自社のスタッフ数・企業規模・今後の注文見込みとコストを比較する必要があります

注文見込みが少ない場合は、テナントビルのワンフロアを借りて物流業務をする企業も多いようです。

しかし、注文数が多く、今後の注文見込みも右肩上がりの場合、物流アウトソーシングするのがおすすめです。

自社の物流倉庫を保有する場合、土地の取得費用や倉庫の建築費用、システム構築などに莫大な費用がかかります。

物流アウトソーシングを利用すると、初期費用が半分以下に抑えられるでしょう。

また、自社で物流業務を行う場合、閑散期と繁忙期の時期にスタッフの負担や費用面で大きな負担となります。

その結果、安定してお客様に商品を届けられなくなってしまう可能性があるので注意しなくてはいけません。

物流アウトソーシングなら、閑散期と繁忙期のリスクにも対応できます

独自の物流ノウハウもあるので、安定した品質でお客様に商品を届けられます。

自社で物流業務を行うか、物流アウトソーシングを利用するか迷っている人は、ぜひ上記の点を抑えて検討してみてくださいね。

コストを削減・安定した物流確保には物流アウトソーシングがおすすめ

この記事では、物流倉庫を利用する際の相場や、自社で物流倉庫を保有する際の相場について解説しました。

EC業者にとって、物流業務のコストカットは大きな課題です。

コストカットをしながら,安定した物流を確保するには、アウトソーシングするのがおすすめです。

この記事の最後では、物流方法のみ極めについても解説しています。

物流方法について悩んでいる人は、参考にしてみてください。

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