倉庫管理システム(WMS)16選を詳細比較!WMSの基本や失敗しない導入ポイントも解説

倉庫管理システムは一般的に英文表記でWMS(Warehouse Management System)と呼ばれています。

WMSは倉庫内の運営を効率的にサポートするシステムです。

物流に関わる人には有益なソフトですが、市場に提供されているソフトの数は多く、また特定の業種に特化したシステムも販売されています。業務の効率化やコスト削減の面で導入を検討している経営者も多いものと考えられますが、「どのソフトが自社の業務に適した製品なのか?」わからないという人も多いのではないでしょうか?

そこで、この記事ではWMSの基本的な機能や特徴、そして失敗しないための導入ポイントを詳細に紹介していきます。
また、おすすめのソフト16選をコストや性能などを比較してお伝えします。

それでは、見ていきましょう。

目次

倉庫管理システム(WMS)とは

WMSとは物流センター内の一連の作業を「効率化」「一元管理」するソフトウェアのことです。

<具体的には>

  • 入荷管理
    ⚪︎入荷予定日・入荷数の管理、リストの作成
    ⚪︎商品の検品
    ⚪︎実際の在庫数と帳簿上の在庫数の整合制
  • 在庫管理
    ⚪︎倉庫内の配置場所や数を管理
    ⚪︎製造日や消費期限の管理も可能
    ⚪︎温度管理
  • 帳票類の発行
    ⚪︎納品書や発注書の作成
    ⚪︎商品コードやシリアルナンバーなどのラベルの発行
  • 出荷管理
    ⚪︎出荷予定日・出荷数の管理、リストの作成
    ⚪︎ピッキングリスト作成
    ⚪︎商品の検品
  • 棚卸管理
    ⚪︎棚卸の指示
    ⚪︎検品数との差異の把握
  • 返品管理
    ⚪︎入出荷以外での在庫変動を管理

特に、不良在庫の削減や適切なロケーション(在庫の「照会」「補充」「履歴管理」」「ロット管理」「SKU管理」「温度管理」)といった在庫のリアルタイム管理を実現し、さらに納品書の作成などが行えるソフトが増えています。

WMSを導入により「人的ミスの最小化」「作業時間の短縮」「生産性向上」に役立つことがポイントです。

その他の物流システムとの違い

WMSと似ている流通システムに「在庫管理システム」「ERP基幹システム」「TMS配送管理システム」があり、いずれも流通の現場で活用されているシステムです。

<その他の流通システムの特徴>

  • 在庫管理システム:在庫の入荷から出荷までの情報を管理するシステム
  • ERP(基幹システム):社内システムの情報を一元管理して、可視化するシステム
  • TMS(配送管理システム):出荷から配送完了までの情報を管理するシステム

WMSと在庫管理システムとの違い➡️「管理対象」

  • WMSが管理する対象➡️「倉庫業務」
  • 在庫管理システムが管理する対象➡️「在庫」

倉庫業務を管理するフローの中で、在庫管理が行われます。

つまり、倉庫業務の中に在庫管理も含まれるのです。

WMSとERPとの違い➡️「管理の範囲」

  • WMS➡️「倉庫内業務の情報管理」
  • ERP➡️『会計』『販売管理』などの基幹システム統合して「経営情報を可視化するシステム」

ERPは基幹事務管理の機能に限られ、倉庫管理を行うには機能が不足しています。そのため、現場に即した機能があるWMSを導入する企業が増えています。

WMSとTMSとの違い➡️「管理フェーズ」

  • WMS➡️「入庫から出庫までを管理」
  • TMS➡️「出庫から配送完了までを管理」

TMSは、WMSの担う倉庫業務の次のフェーズを担当します。

WMSを導入するメリット・デメリット

WMS導入のメリット

  • 作業の自動化・標準化
    ・一部の作業を自動化により人的ミスを削減
    ・複雑な業務を削減し、誰でも作業が可能に(作業の標準化)
  • リアルタイムで情報の可視化
    ・現場とデータのタイムラグがなくなる(リアルタイムで情報の可視化)
    ・今まで見えなかった作業情報の可視化により業務の課題改善に活用
  • コストの削減
    ・人的ミスによる不利益
    ・作業に必要な人件費
    ・不良在庫にかかるコスト

    などを削減

WMS導入には、もちろん費用がかかりますが、その分「無駄なコストの削減」「生産性の向上」が見込め、高い費用対効果があらわれます。

WMS導入のデメリット

  • 初期コスト
  • 導入に向けてのシステム設定や運用に向けた社員教育

社内のどのような課題を解決するために導入したのか明確にする必要があります。

導入後に必要な機能が未搭載だったことに気付いたり、システムが定着しなかったりする可能性も考えられるでしょう。

WMSの選定ポイント

システムを導入する際には、以下の選定ポイントを確認することをおすすめします。

  1. 必要な要件と機能を洗い出す
  2. 提供形態を確認する
  3. 対象規模/業種や業界を確認する
  4. 価格が適切か判断する
  5. システムの連携性を見る
  6. 使いやすさやサポートを確認する

1.必要な要件と機能を洗い出す

倉庫管理システムの導入で解決したい課題をまとめて、必要な機能・スペックなどの要件を割り出す必要があります。

<要件例>

  • 「リアルタイムに情報を知りたい」:データ共有・グループ利用
  • 「効率よく倉庫内の在庫・製品を回収したい」:ピッキング機能
  • 「在庫・製品の位置情報を把握したい」:ロケーション管理
  • 「入荷や出荷、棚卸を楽にしたい」:ハンディ活用・バーコード読取機能
  • 「海外拠点と同じシステムを利用したい」:グローバル活用

「どんな課題の解決を望むのか?」「どのように活用するのか?」を明確にすることで、必要な機能を絞ります。

2.提供形態を確認する

WMSの提供形態には、クラウド型・オンプレミス型・パッケージ型の3種類があります。

価格や導入までの工程、カスタマイズ性などが異なるので、それぞれの特徴を見てみましょう。

クラウド型

クラウド型WMSは、自社でサーバの運用を行う必要がなく、比較的コストを抑えて導入できます。

価格は、ほぼ月数万円~数十万円以下です。

月々の費用は発生しますが、企業規模が小さい場合でも簡単に導入できることが魅力です。

オンプレミス型

オンプレミス型WMSは、自社内にサーバを構築するため、サーバの運用・保守が必要です。

予算は数百万円ほどと考えてください。

自社システムと連携させたい要望がある場合などは、要件にあわせたカスタマイズやセキュリティで運用可能です。

パッケージ型

パッケージ型WMSは、カスタマイズの必要がありません。

機能や仕様にこだわりがなく、短期導入を考えている企業におすすめの提供形態です

価格はシステムや内容により大きく異なりますが、数百万円と考えると良いでしょう。

3.対象規模や業種、業界を確認する

WMSには製品によって、対象規模が決まっているものや特定の業種に特化したものがあります。

対象規模

不要な機能により無駄なコストがかかったり、反対に機能やデータ容量が不足したりする可能性もあります。

自社の規模に即した製品を選ぶ必要があります。

特定業種

業種特有の業務を行っている場合、汎用的なシステムでは対応できない場合もあります。

特定業種に特化した製品を検討する必要があります。

4.システムの連携性を見る

WMSは単独で導入されることも多いのですが、データを活用するためには他システムとの連携性も重視しなければなりません。

特に在庫管理システムやERPと連携できるか確認が必要です。

5.使いやすさ・サポートを確認する

WMSの導入によって作業が標準化されるものの、システムに不慣れな人にとっては操作が難解かもしれません。

そのため、スムーズに導入・活用できるよう、遠隔での操作対応や問題が起きた場合などのサポート体制が整っているか確認する必要があります。

WMS 16選の比較一覧

WMSの特徴や対象規模、参考価格などを「提供形態」別に表にまとめました。

クラウド型WMS 9選

製品名特徴対象従業員数提供形態参考価格
クラウドトーマス物流会社が開発した
現場に即したシステム
すべての規模に
対応
クラウド / その他 /
ハードウェア / SaaS /
ASP / サービス
75,000円~
クラウドWMS
ロジザードZERO
稼働数No.1、
BtoB・EC向け
すべての規模に
対応
クラウド / パッケージソフト /
SaaS / ASP / サービス
60,000円 ~
COOOLa(クーラ)AIとの連動により、
人員配置の最適化が実現
すべての規模に
対応
クラウド50,000円~
LMS複数拠点のデータを
集約して物流進捗管理や
在庫統合管理を行う
100名以上オンプレミス / クラウド
LOGI-Cube 
STORAGE
在庫管理に加え、
保管料・荷役料の計算も可能
すべての規模に
対応
クラウド / オンプレミス
ONEsLOGIクラウド/
倉庫管理
導入前のコンサルから
導入後の初期設定まで
一貫したサポート体制
10名以上クラウド100,000円~
SLIMS物流改善のコンサル経験を
活かしてあらゆる業種に対応
250名以上オンプレミス / クラウドクラウド:
月140,000円~
TS-BASE受発注・物流・配送までを
一元管理
すべての規模に
対応
SaaS月30,000円 ~
W-KEEPER拡張性が高く、多拠点での
運用や対応業種が豊富
50名以上SaaS / ASP月80,000円~ 
初期費用500,000円~
五十音・アルファベット順
*参考価格「ー」は価格を確認できませんでした。詳細は各会社にお尋ねください。

オンプレミス型WMS 4選

製品名特徴対象従業員規模提供形態参考価格
HYPERSOL WMS
(検品の達人)
入荷や出荷、在庫などの
業務単位でシステム化できる
10名以上オンプレミス /
パッケージソフト
3,500,000円 ~
AMI(G2)オムニチャネル・マルチ言語
に対応
すべてての規模に
対応
オンプレミス /
クラウド /SaaS /
ASP / サービス
LMS-GLOBALクラウド版よりも
大規模な企業向け
500名以上オンプレミス /
パッケージソフト
ONEsLOGI/
物流センター管理システム
クラウド版よりも
大規模な企業向け
100名以上オンプレミス /
パッケージソフト
五十音・アルファベット順
*参考価格「ー」は価格を確認できませんでした。詳細は各会社にお尋ねください。

パッケージ型WMS 3選

製品名特徴対象従業員規模提供形態参考価格
Connected Linc入出荷データやマスタデータを
可視化して改善に活かせる
すべての規模に
対応
オンプレミス / クラウド /
パッケージソフト / ASP
クラウド(Basic):
月29,500円~ 
初期費用200,000円
W-KEEPERセット管理や加工品管理
などができ、業界問わずに使える
50名以上5,000名未満パッケージソフト /
オンプレミス
5,000,000円
ZIZAIA(ジザイア) WMSパッケージの変更を
自由自在に
100名以上パッケージソフト /
オンプレミス
5,000,000円~
アルファベット順
*参考価格「ー」は価格を確認できませんでした。詳細は各会社にお尋ねください。

クラウド型WMS 9選の比較

導入・管理が簡単なクラウド型のWMSを紹介します。

低コストでWMSを導入したい企業におすすめです。

クラウドトーマス

WMS THOMAS公式ページより

<POINT>

  • 成果の出る物流ノウハウを提供し、物流改善が実現できる
  • 物流のプロによるWMS導入支援が受けられる
  • 上流・下流のシステムとデータ連携が可能

「クラウドトーマス」は、物流会社として30年の実績をもつ株式会社関通が開発したWMSです。

物流ロボットとの連携実績が豊富で、APIにより基幹システムなどとも連携します。

さらにハンズフリーで使える機器など、現場のニーズに応えるシステムを提供するほか、サポートも手厚く、導入後も現場にスタッフが訪問して、操作方法などを教えてくれるのが特徴です。

クラウドWMS ロジザードZERO

ロジザードZERO公式ページより

<POINT>

  • 周辺システムとの連携実績が豊富で、ノンカスタマイズ導入が全体の7割
  • ノウハウ・工夫が凝らされた基本機能&「安心」の提供
  • 長く使える、オムニチャネル・OMO・DtoCを見据えた仕組み

ロジザードZEROは、BtoB物流対応、EC特化型のWMSです。1,476現場で稼働中で、(2022年6月時点)アパレル、化粧品、ホビーなどのさまざまな商材に対応しています。

ロジザードZEROはクラウドWMSの中でも、20年のノウハウと業界シェアが高いことでさまざまなメリットがあります。
標準機能の拡充、周辺システムとの豊富な連携実績、積極的な自動連携、定期的なバージョンアップにより常に新しいクラウドWMSをご利用いただくことができます。

COOOLa(クーラ)

<POINT>

  • 最先端システムで、汎用性と拡張性を両立
  • リプレイスにより60%以上のコスト削減になったケースも
  • 創業以来35年、国内外の大規模WMSの開発に携わっています

COOOLaはWMSベンダーとしては、国内最大規模の独立系システム開発会社です。

設計から開発まで自社開発し、高品質でお客様が使いやすいソフト作りを謳い文句にしています。

LMS

セイノー情報サービス公式ページより

<POINT>

  • 拠点間の最適な物流プランニングと在庫・実績情報を可視化
  • 物流コストの自動計算とKPI管理でサービスレベルを向上
  • 機能拡張により輸出入管理とロジスティクスPSI管理も可能

「LMS」は株式会社セイノー情報サービスのWMSで、複数拠点のデータを集約して物流進捗管理や在庫統合管理を行います。

輸配送計画や請求書発行管理、物流KPI管理などの機能も搭載し、物流全体を最適化するのが特徴です。

さらに、PSI管理を行う「LMS-PSI」や、輸出入管理をする「LMS-GLOBAL」と連携し、グローバルSCMへと展開していけます。

LOGI-Cube STORAGE

株式会社コモンコム公式ページより

<POINT>

  • 他のLOGI-Cube製品を用いることで相乗効果が図れる
  • 入出庫のデータがリアルタイムで取得可能
  • ボタン1つでリストや報告書の作成が可能

「LOGI-Cube STORAGE」は、株式会社コモンコムが提供するWMSで、入出庫管理・在庫の即時把握・保管料計算を行うシステムです。

また、クラウド環境下でのカスタマイズに対応できる点も特徴といえるでしょう。

<「LOGI-Cube EXPRESS 日計表管理システム」との連携により>
・ 荷主に対して運送料と保管料を合算した請求書を発行が可能
・ 在庫管理の業務効率向上に加え、請求書作成の正確性を向上が可能

ONEsLOGIクラウド/倉庫管理

日立物流ソフトウェア株式会社公式ページより

<POINT>

  • 【専門性】現場改善ノウハウの蓄積と現場視線での開発が強みです
  • 【経済性】本格的な入出庫・在庫管理システムが月額10万円から
  • 【迅速性】システム導入は最短14日 スピーディーに利用開始

「ONEsLOGIクラウド/倉庫管理」は、日立物流ソフトウェア株式会社のWMSで、導入前から運用開始後まで一貫したサポートが受けられる倉庫管理システムです。

また、お試し運用で使用感を確認でき、最短14日で導入が完了できるのが特徴といえるでしょう。

荷主や営業スタッフもWebから在庫情報を閲覧でき、ECサイトやBtoC・多拠点での運用にも対応できるなど、3PL分野での豊富な実績とノウハウを活かした機能が充実しているのも大きな魅力です。

SLIMS

セイノー情報サービス公式ページより

<POINT>

  • 物流のスペシャリストが貴社の課題を解決
  • ロボット・AIなど最新テクノロジーに対応
  • 導入実績は大手企業を中心に400社以上

「SLIMS」は、物流コンサルの株式会社セイノー情報サービスが提供するWMSです。

複数倉庫の一元管理や賞味期限管理・品番と色とサイズの管理・フリーロケーション管理など、あらゆる業種に適用できる機能を搭載しているのが特徴といえます。

特に、さまざまなピッキング方法に対応し、好きなメーカーのハンディターミナルを使えるのが魅力といえるでしょう。

TS-BASE

TS-BASE公式ページより

<POINT>

  • パッケージ利用からカスタマイズ実施まで幅広く対応
  • 年間で1,000万円のコスト削減に成功
  • 倉庫管理システムも搭載。TS-BASE 受発注一つですべて完結

「TS-BASE」は竹田印刷株式会社が提供するWMSで、受発注・物流・配送までを一元管理できます。

注文者・利用者向けの注⽂サイトに加え、多拠点物流センターにも対応できる倉庫管理機能を搭載しているのが特徴といえるでしょう。

さらに注文者利用や出荷状況・在庫確認、経費処理などができる管理者向けシステムも備えているため、複数のシステムを使用する必要がないのが魅力です。

W-KEEPER

W-KEEPER公式ページより

<POINT>

  • 倉庫管理システムを短納期・低価格で利用したい企業に最適です。
  • ハンディターミナルの入出荷検品もご利用いただけます。
  • 荷主数、、拠点数には制限がありません。

「W-KEEPER」は、三谷コンピュータ株式会社が提供するクラウド版WMSで、拡張性が高い倉庫管理システムです。

インターネットに接続できる環境ならどこでも使えるので、多拠点での運用に対応できるのが特徴といえるでしょう。

また、無線ハンディやWeb受発注などのオプション機能をカスタマイズして、あらゆる業種に適用できる点も魅力です。

オンプレミス型WMS 4選の比較

自社のセキュリティ要件やカスタマイズも自由に行えるオンプレミス型WMSをご紹介します。

HYPERSOL WMS(検品の達人)

三菱電機ITソリューションズ株式会社公式ページより

<POINT>

  • 製品・部品の入荷・出荷検品、在庫管理業務の庫内作業に対応
  • きめ細やかな在庫管理を実現 (ロット在庫・フリーロケーション・先入先出)
  • 上位システム連携マッピング機能、既存現品票(QRコード)項目定義

「HYPERSOL WMS(検品の達人)」は、三菱電機ITソリューションズ株式会社が提供するWMSです。

ロット管理やフリーロケーション管理などに対応し、OFFLINEモードでの検品も可能なのが特徴といえるでしょう。

在庫引当は、先入先出のルールに従って行えるのも魅力です。

AMI(G2)

株式会社NetSDL公式ページより

<POINT>

  • オム二チャネル対応で柔軟性のある構造
  • グローバルオペレーションによる業務改善支援
  • クラウド・オンプレミス対応、多様なプラットフォーム

「AMI(G2)」は、株式会社NetSDLが提供するWMSです。

オムニチャネル・マルチ言語に対応し、ECサイトや百貨店、量販店など、あらゆる販売ルートに適用できるインターフェースで、直感的な操作ができます。

LMS-GLOBAL

<POINT>

  • 「ハブ機能」で情報を一元管理
  • 「在庫の可視化」で全行程を通しての在庫管理を実現
  • 「ステータス管理」で問い合わせのリアルタイム化を実現

「LMS-GLOBAL」は株式会社セイノー情報サービスが提供するWMSで、輸出入に関する情報を一元管理するサービスです。

輸入国側と輸出国側の在庫状況を可視化するのに加えて、輸送中の製品であってもリアルタイムでステータスを把握できるでしょう。

またハブ機能を使用すれば、販売管理システムや同社の倉庫管理システム「SLIMS」と連携してデータを集約できます。

ONEsLOGI/物流センター管理システム

<POINT>

  • 【専門性】 日立物流グループの高度なノウハウで「課題を解決」
  • 【多様性】 600社の実績と通販対応のWMSで「業務を最適化」
  • 【拡張性】 継続的最新技術取り込みで「お客さまの競争力強化」

「ONEsLOGI/物流センター管理システム」は、日立物流ソフトウェア株式会社が提供するWMSで、長年物流業に携わってきた実績とノウハウが活かされています。

BtoB向け機能を標準装備していて、拡張機能の利用でBtoC向けやECサイト向けの機能が利用できることも魅力です。

さまざまなロケーション、ピッキング方法に対応しており、在庫分析ツールやピッキングカートなどと連携できるのが特徴です。

パッケージ型WMS 3選の比較

PCにソフトウェアをインストールするだけで活用できるWMSを紹介します。

Connected Linc

<POINT>

  • 運用に合わせた柔軟なカスタマイズ対応
  • プライベートクラウドでセキュリティに強い
  • 作業進捗の把握やKPIへの再利用も可能

「Connected Linc」は株式会社コネクテッドが提供するWMSです。

入出荷データやマスタデータを可視化して改善に活かせるのが魅力といえます。

オーダーピッキング・トータルピッキング・マルチピッキングに対応し、ロケーション指示機能により入庫場所はハンディ画面に表示されるので、探す手間がなくなり人的ミスを減らせるでしょう。

W-KEEPER

<POINT>

  • 複数の拠点や多様な商品への対応ができる倉庫管理システムです。
  • 汎用I/Fオプションで基幹システムとの連携も簡単構築!
  • 荷主数、拠点数に制限がありません。

「W-KEEPER」は、三谷コンピュータ株式会社が提供するWMSで、業界を問わずに使えるパッケージです。

物流現場に必要な棚卸機能や補充機能に加え、セット管理や加工品管理などが可能となります。

また、ロット管理やSKU管理、期限管理もでき、帳票はAccessを利用しているため簡単に編集できるのも魅力です。

ZIZAIA(ジザイア) WMS

<POINT>

  • ハンディーターミナルやモバイルPC・タブレットに対応
  • 在庫型物流・通過型物流に両対応
  • 追加費用の心配がない企業ライセンス式

「ZIZAIA(ジザイア) WMS」は、株式会社インフォセンスが提供するパッケージ型WMSで、他のパッケージではできなかった可変型のフレームワークによって、低コストかつ短納期で導入ができます。

業種や業態を問わず導入でき、ハンディやタブレット端末など各種デバイスにも対応しています。

また、ライセンス方式であるため追加料金の必要はありません

倉庫管理業務の効率化に欠かせないWMS

WMS導入は、作業を効率化するだけではなく、標準化やコスト削減など多くのメリットを生み出します。

費用対効果を最大化させるために、さまざまな製品を比較して最適なWMSを導入することを考えてはいかがでしょうか。

目次