日本で人気のD2Cブランドを業界別にまとめました。マーケティングで注目しておきたい手法もあわせてご紹介します!
<健康食品・サプリ>
D2Cとは?
D2Cとは「Direct to Consumer」の略で、企業が生産した商品を消費者にダイレクトに販売するビジネスモデルを指します。
昨今では、コスメや健康食品、アパレルなどさまざまな業界がD2Cモデルを採用し、自社サイトやSNSなどを通じて、消費者に自社商品を提供しています。
<合わせて読みたい> 従来型のモデルとの違いや、D2Cモデルのメリット・デメリットなど、詳しい情報は以下の記事で紹介しています。 『D2C国内ブランド成功事例6選!成功事例から学ぶポイントとは?』
さて、ここからは日本で人気のD2Cブランドを業界別にご紹介します。
美容・スキンケア・コスメのD2Cブランド3選
北の快適工房
北の快適工房は、化粧品や健康食品を販売しているD2Cブランドです。
化粧品・健康食品等、顧客の具体的なニーズに応える商品(全37商品・2022年現在)を展開しています。
主なお客層は男女40代です。
北の快適工房が成長し続けている理由は、商品力・Webマーケティング力です。
顧客に「満足してもらう」商品づくりにこだわり、何度もモニター調査を実施します。その調査の結果「ビックリするほどよかった」もののみを商品化するというこだわりが特徴といえます。
社名 | 株式会社 北の達人コーポレーション |
ブランド名 | 北の快適工房 |
創業 | 2000年5月 |
資本金 | 2億7399万円 |
年商 | 95億1079万円(2022年2月期、連結) |
公式サイト | https://www.kaitekikobo.jp/ |
実店舗 | なし |
BULK HOMME(バルクオム)
BULK HOMME(バルクオム)は、世界No.1シェアのメンズスキンケアブランドを目標に、ボーダレスに活躍するD2Cブランドです。
Instagramをはじめ、Twitter・LINEなどを活用したSNSマーケティングで存在をアピールしてきました。
社名 | 株式会社バルクオム |
ブランド名 | BULK HOMME |
創業 | 2013年 |
資本金 | 9,000万円(2020年2月現在) |
年商 | – |
公式サイト | https://bulk.co.jp/ |
実店舗 | 全国の小売店でも販売 |
MEDULLA(メデュラ)
「MEDULLA」は日本初のパーソナライズヘアケアサービスとして5万通りの組み合わせの中から、ひとりひとりの髪質にあわせて最適なシャンプー・トリートメントを提案してくれるサービスで人気を集めています。
マーケティングメッセージとしては、悩み訴求をするのではなく、常に「ポジティブな顧客体験」を届けることを大切にしており、お客様の「きゃーっ♡」を生み出すコミュニケーションを心がけているそうです。
2021年8月には第三者割当増資・融資による総額約41億円の資金調達をして、2021年9月時点の累計会員数は40万人を突破したところも注目されるポイントです。
社名 | 株式会社Sparty |
ブランド名 | MEDULLA |
創業 | 2017年7月 |
資本金 | 1億円 |
年商 | – |
公式サイト | https://medulla.co.jp/ |
実店舗 | あり |
食品・飲料の D2Cブランド3選
BASE FOOD
ベースフード株式会社は、1食のみで必要な栄養素を摂取できる完全栄養食を販売しています。
「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに」を理念に、完全栄養のパン・麺などを、主に自社のECサイトで販売しています。
完全栄養食のパンやパスタを販売している企業としての先駆けですので、商品の特性を伝えるために、主に消費者とのコミュニケーションを重視しました。
社名 | ベースフード株式会社 |
ブランド名 | BASE FOOD |
創業 | 2016年4月 |
資本金 | 1億円 |
年商 | 55億円(2022年2月期) |
公式サイト | https://coloris.shop/ |
実店舗 | 全国各地の小売店で販売 |
VALX(バルクス)
VALXは「本物」を追求し続けるフィットネスブランドとして、トレーナー界で著名な監修者と共同開発した、サプリメント・アパレル・トレーニンググッズを販売しています。
2019年にD2C事業として誕生し、SNSマーケティングを活用した戦略で急成長しました。
特にインフルエンサーの活用したプロモーションで効果を上げています。
主力商品のプロテインは「本物をとことん追求」したことから、プロから一般消費者まで高い評価を得て、2021年10月期の売上高は、26億円を超え、3年連続の増収、2桁成長となりました。
筋トレブームでプロテイン市場の拡大が続く中、外出自粛による需要も重なり、近いうちに売上高は50億円を超える見通しです。
社名 | 株式会社レバレッジ |
ブランド名 | VALX |
創業 | 2006年5月 |
資本金 | 3,000万円 |
年商 | 26億円以上(2021年10月期) |
公式サイト | https://valx.jp/ |
実店舗 | 一部のトレーニングジムでも販売 |
nosh(ナッシュ)
NOSHは健康的でおいしい食事を冷凍の状態で届けるサービスを提供しています。
シェフと管理栄養士がメニューを共同開発し、全メニューが糖質30g以下、塩分2.5g以下と定めているのが特徴です。
WEB広告を中心とした新規獲得に加えて、インフルエンサーとの活用にも注力しています。
美容・ダイエット系の女性インフルエンサーばかりか、動物系YouTuberやゲーム系配信者までとも提携し、SNS上でNOSHへの注目度を上げることに成功しています。
社名 | ナッシュ株式会社 |
ブランド名 | nosh |
創業 | 2016年06月 |
資本金 | 4億4,450万円 |
年商 | 13億1000万円 (2020年5月時点) |
公式サイト | https://nosh.jp/ |
実店舗 | 取次販売店制度あり |
アパレルのD2Cブランド3選
CHOCOA(チョコア)
CHOCOA(チョコア)は妊娠・授乳中の女性に向けたアパレルブランドです。2019年10月に金沢を拠点にスタートしました。
コンセプトは、妊娠前と変わらないオシャレが楽しめる「可愛い大人」のためのトレンドをおさえた、おしゃれマタニティ服・授乳服の通販サイト。
公式サイト内でのレビューやSNSに力を入れ、妊娠・授乳中の女性の人気を集めています。›
社名 | ジェンヌ・インターナショナル株式会社 |
ブランド名 | CHOCOA(チョコア) |
創業 | 2010年10月1日 |
資本金 | 1,000,000円 |
年商 | – |
公式サイト | https://chocoa.me/ |
実店舗 | あり |
COHINA(コヒナ)
COHINAは、レディースファッションのD2Cブランドです。
ターゲットを身長155cm以下の女性に限定しているところが、通常の女性ブランドと大きく違うところです。
COHINAは特にInstagramを積極的に活用し、155cm以下の女性スタッフが毎日ライブ配信をすることで顧客の悩みを解決しました。
その結果、顧客から信頼を勝ち取り「小柄な女性=COHINA」と呼べるようなブランディングに成功しました。
社名 | 株式会社newn |
ブランド名 | COHINA(コヒナ) |
創業 | 2017年4月 |
資本金 | 8,300万円 |
年商 | – |
公式サイト | https://cohina.net/ |
実店舗 | あり |
FABRIC TOKYO
FABRIC TOKYOは、メンズのオーダースーツを販売するメーカーで、顧客のニーズに合わせた商品開発を企業理念に揚げています。
店舗ではスタッフによる正確な採寸とコミュニケーションにより、独自の顧客体験を提供しています。
採寸されたデータはクラウドに保存され、いつでも気軽にオーダースーツを注文できる点が魅力です。
FABRIC TOKYOのビジョンは「洋服を提供する」だけではありません。
「古く非効率となってしまっている旧来から続くアパレル業界の仕組みを、テクノロジーによって現代社会に最適化すること」を目指し、新しい手法を取り入れています。
社名 | 株式会社FABRIC TOKYO |
ブランド名 | FABRIC TOKYO |
創業 | 2012年4月6日 |
資本金 | 5,000万円(資本準備金含む) |
年商 | 10億円(2019年) |
公式サイト | https://fabric-tokyo.com/https://chocoa.me/ |
実店舗 | あり |
健康食品・サプリのD2Cブランド
FUJIMI
「FUJIMI」はパーソナライズビューティブランドとして、パーソナライズサプリメント、パーソナライズプロテイン、パーソナライズフェイスマスクを販売しています。
同社の企業理念はパーソナライズ。
「あなただけの商品」を提供するばかりか、一人一人に向き合うサポートまでもCRM施策としています。
例えば、定期購入のお客様だけ送る「お肌のチェックシート」では、顧客がシートに記入してLINEで送ることで、リッチなフィードバックを返しています。
社名 | トリコ株式会社 |
ブランド名 | FUJIMI |
創業 | 2018年4月 |
資本金 | 1億8,600万円 (資本準備金含む) |
年商 | – |
公式サイト | https://fujimi.me/ |
実店舗 | あり |
まとめ
アパレル・食品・化粧品などのジャンルにおいて、D2C成功事例は年々増加しています。
益々成長するEC市場や消費者の購入心理の変化を敏感に捉えて新規事業開発の機会が増えているからと言えるでしょう。