段ボールサイズ一覧|宅急便・宅配便で使われるサイズと送料は?

昨今、企業はもちろん一般の人でも宅急便・宅配便を使う機会は増えていますが、宅急便・宅配便を利用する際に気になるのがダンボールのサイズではないでしょうか?

そこで、この記事では段ボールのサイズを一覧形式でご紹介するとともに、サイズ別アレンジをご紹介します。

また、サイズごとの宅急便・宅配便での送料はいくらかかるのか、大手5社のサイズ別送料をまとめました。

目次

段ボールのサイズとは

段ボールのサイズは段ボールの3辺(長さ+幅+深さ)の合計によって決まります。

3辺の合計が60cm以下(60cmを含む)の段ボールを60サイズ、3辺の合計が80cm以下の段ボールを80サイズと呼びます。

*段ボールを組み立てた際の長い辺を“長さ”、短い辺を“幅”、底面かフタまでの距離を“深さ”と言います。

段ボールサイズ一覧とサイズアレンジ

サイズ寸法一般的に販売されているアレンジサイズ
60サイズ3辺合計60cm以内
(長さ+幅+深さ=60cm以内)
・底がB5用紙にピッタリ(270mm+200mm+100mm)
・底がA5用紙にピッタリ(212mm+172mm+102mm)
・底がCDにピッタリ(209mm+149mm+131mm)
70サイズ3辺合計70cm以内
(長さ+幅+深さ=70cm以内)
・みかん箱小サイズ(317mm+224mm+144mm)
80サイズ3辺合計80cm以内
(長さ+幅+深さ=80cm以内)
・底がB4用紙にピッタリ(370mm+260mm+130mm)
・底がA4用紙にピッタリ(315mm+225mm+235mm)
90サイズ3辺合計90cm以内
(長さ+幅+深さ=90cm以内)
・立方体段ボール箱(290mm+290mm+290mm)
・引越し小物対応サイズ(305mm+265mm+210mm)
100サイズ3辺合計100cm以内
(長さ+幅+深さ=100cm以内)
・底がA3用紙にピッタリ(440mm+310mm+220mm)
・底がB4用紙にピッタリ(370mm+260mm+294mm)
120サイズ3辺合計120cm以内
(長さ+幅+深さ=120cm以内)
・底がB3用紙にピッタリ(535mm+385mm+240mm)
・底がA3用紙にピッタリ(440mm+310mm+286mm)
130サイズ辺合計130cm以内
(長さ+幅+深さ=130cm以内)
・国際便小包Bサイズ(501mm+371mm+320mm)
・30kg米袋サイズ(620mm+420mm+180mm)
・和服収納サイズ(560mm+334mm+280mm)
140サイズ3辺合計140cm以内
(長さ+幅+深さ=140cm以内)
引越し中型対応
・(590mm+390mm+380mm)
・(500mm+390mm+470mm)
160サイズ3辺合計160cm以内
(長さ+幅+深さ=160cm以内)
・みかん箱大サイズ(604mm+454mm+485mm)
・その他のアレンジ(500mm+500mm+540mm)
170サイズ3辺合計161cm以上
(長さ+幅+深さ=161cm以上)
・底がA2用紙にピッタリ(650mm+500mm+500mm)
引越し対応
・(690mm+490mm+475mm)
・(740mm+570mm+700mm)

段ボールの使用用途

段ボールの輸送は、外寸と重量によって運送料が決まります。

小さな荷物を送るのに100サイズ以上のものでも送れますが、その分送料が増えたり隙間を埋めるために緩衝材をたくさん詰めなければならないなど、無駄なコストと手間がかかります。

ECサイトやフリーマーケット

ECサイトやフリーマーケットなどの通販においては、使いやすさや持ち運びの利便性を考え60サイズから80サイズが、多く用いられているようです。

ただし、発送商品の個数や形状、あるいは緩衝材の量などによって必要なサイズは異なるので、適正なサイズを複数揃えておくことをお勧めします。

引越し

引越しでは、大切な家財道具を保護しながら梱包し、なおかつ多くの物を一度に運ぶことが求められます。そのため100サイズ以上の段ボールが多く使用されます。

重たいものなどは100サイズで個別に梱包し、小物類は90サイズに小分けするといった方法が多くみられます。
大きくかさばる衣類などは140サイズの段ボールが適しています。

配送業大手5社のサイズ別配送料

  1. ヤマト運輸
  2. 佐川急便
  3. 日本郵便
  4. 西濃運輸
  5. 福山通運

上記、5社のサイズ別配送料をまとめました。

1.ヤマト運輸

<関東↔️関西>

*サイズ3辺合計重量料金(税込)クール宅急便宅急便タイムサービス
60サイズ60cm2kg1,040円+220円+330円
80サイズ80cm5kg1,260円+220円+660円
100サイズ100cm10kg1,500円+330円+990円
120サイズ120cm15kg1,720円+660円+1,320円
140サイズ140cm20kg1,960円+1,650円
160サイズ160cm25kg2,180円+1,980円

2.佐川急便

<関東↔️関西>重量:30kgまで

サイズ3辺合計重量料金(税込)クール宅急便
60サイズ60cm2kg880円+275円
80サイズ80cm5kg1,155円+330円
100サイズ100cm10kg1,496円+440円
140サイズ140cm20kg1,958円+715円
160サイズ160cm30kg2,178円

<関東↔️関西>重量:30kgより大きく50kgまで

サイズ3辺合計料金(税込)
170サイズ170cm3,135円
180サイズ180cm3,410円
200サイズ200cm4,180円
220サイズ220cm4,895円
240サイズ240cm6,380円
260サイズ260cm7865円

3.日本郵便

<関東↔️近畿>重量:25kgまで

サイズ3辺合計料金(税込)チルドゆうパック
60サイズ60cm970円+225円
80サイズ80cm1,200円+360円
100サイズ100cm1,440円+675円
120サイズ120cm1,690円+675円
140サイズ140cm1,950円+1,330円
160サイズ160cm2,160円
170サイズ170cm2,530円

4.西濃運輸

サイズ3辺合計重量料金(税込)チルド便(冷蔵/冷凍)
Pサイズ60cm2kg1,023円+240円/+970円
Sサイズ70cm5kg1,276円+400円/+1,440円
Mサイズ100cm10kg1,529円+740円/+2,700円
Lサイズ130cm20kg1,661円+740円/+4,180円

5.福山通運

<東京↔️関西>

サイズ3辺合計重量料金(税込)クール便
60サイズ60cm2kg1,100円+225円
80サイズ80cm5kg1,330円+360円
100サイズ100cm10kg1,540円+675円
120サイズ120cm15kg1,770円+675円
140サイズ140cm20kg1,980円+1,330円
160サイズ160cm25kg2,430円

段ボールの材質

ここまで、段ボールのサイズについて述べてきましたが、商品を梱包する段ボールを選ぶ際にはサイズだけでなく段ボールの強度を考え材質にも注目しなければなりません。

段ボールの強度に関わる、厚みを表す“フルート”と材質を表す“ライナー”について解説します。

フルート

段ボールの強度を左右する重要な要素として、まず注目するべきものが厚み“フルート”です。

板の厚みと30cmあたりの段ボール構造の中心にある波形の数によってJIS規格では分類しています。

フルートの種類と各々の特徴を以下の通りです。

Aフルート

Aフルートの厚みは約5mmです。
Aフルートでは30cmの間に波型が34±2個あります。
用途としては、商品発送や引っ越しなど、幅広いシーンで使用されています。

Bフルート

Bフルートの厚みは約3mmです。
Bフルートでは、30cmの間に波形が50±2個あります。
薄く加工しやすいのがメリットで、用途としては、緩衝材や内装箱の梱包などに使用されます。

Cフルート

Cフルートの厚みは約4mmです。
Cフルートでは、30cmの間に波型が40±2個あります。
欧米をはじめ世界の主流となっているタイプです。
Aフルートより薄いものの強度があまり変わらないことが特徴といえます。

Wフルート

WフルートはAフルートとBフルートを貼り合わせたもので、厚みは約8mmです。
2枚のフルートを使っているため強度に優れているのが特徴といえます。
用途としては重たい荷物の梱包に多く用いられます。

Eフルート

Eフルートは厚みが約1.5mmです。
Eフルートでは、30cmの間に波型の数が93±5が基準です。(別企画として波形が80個程度のものもある)
用途としては内装箱やメール便などに多く用いられます。

ライナー

段ボールの構造は、表と裏の平な紙と中芯と呼ばれる波形の紙の3層構造になっています。

ライナーとは3層構造のうち表と裏の平らな紙のことです。

ライナーには、“Cライナー”と“Kライナー”の2種類がありそれぞれ強度が異なります。

Cライナー

Cライナーの素材は古紙を多く使用しています。

Kライナー

Kライナーの素材は、古紙に加えてバージンパルプを使用しています。

CライナーとKライナーの強度

素材の差からCライナーよりもKライナーの方が強度があります。

またライナーの表記には「C5」や「K5」「K6」などと記されていますが、CおよびKの後の数字が大きほど強度に優れていることを表しています。

一般的に使用されているのはK5の段ボールですが、K5は適度な強度を持ち、表面に印刷もしやすいことからスタンダードなナンバーといえるでしょう。

また、特殊なライナーとして表面を撥水加工してあったり、防錆機能を持たせたものもあります。

段ボールのサイズを調整する方法

段ボールのサイズと梱包したい品物の大きさが合わない場合には、段ボールをカットして品物の大きさに合わせることができます。

サイズを整えることで、配送料のコストダウンができるだけでなく、段ボールと品物の余分なスペースを減らして品物に与える衝撃を緩和できます。

段ボールのサイズの整え方は以下の通りです。

  • 梱包する品物の高さに緩衝材を入れるスペースを足して、その高さを段ボールの四隅に印をつける
  • 印の部分までカッターなどで切れ込みを入れる
  • 切れ込み部分を折り曲げて上部のフタとする

四隅に印を入れた後に、印を結ぶ線上に薄く切れ目を入れておくと、フタとして折り曲げる際に簡単に折り曲げられます。

まとめ

この記事では、段ボールのサイズを一覧形式で紹介するとともに

  1. ヤマト運輸
  2. 佐川急便
  3. 日本郵便
  4. 西濃運輸
  5. 福山通運

上記の大手配送会社5社のそれぞれのサイズ別配送料金を紹介しました。

段ボールは配送する品物を外的衝撃から守る重要なアイテムであると同時に、通販においてはお客が最初に目にする外装でもあります。

外装の良し悪しや中身の破損などは、顧客の印象を左右する重要な要因となります。

段ボールは用途ごとに適切なサイズを選ぶことをおすすめします。

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