ゆうパケットとネコポスの違いは?|徹底比較して賢い利用方法を紹介

ECサイトやインターネット上のフリーマーケットの普及で個人間で小型の荷物の発送が増えてきました。

中でも手間の少ないゆうパケットとネコポスの利用が注目されていますが、ゆうパケットとネコポスの違いはどこにあるのか?またどちらの利用がお得なのでしょうか?

この記事では、ゆうパケットとネコポスの違いを徹底比較して賢い利用方法をご紹介いたします。

それでは見ていきましょう。

目次

サービス内容比較一覧

ゆうパケットネコポス
料金全国一律 250円~360円
(厚さによる)
全国一律 最大385円
(契約者)
荷物のサイズ長辺34cm以内
3辺合計(長辺+短辺+厚さ)60cm以内
[底面最大時:A4サイズ]
縦 31.2cm以内
横 22.8cm以内
[底面最大時:A4サイズ]
荷物の厚み3cm以内2.5cm以内
(ヤフオク!・メルカリなどフリマサイト利用は3cm以内)
重さ1kgまで1kgまで
パッケージ箱や封筒などパッケージは各自で準備箱や封筒などパッケージは各自で準備
宛名ラベル作成専用の宛名シールに手書き・スマホアプリで作成「送り状発行システムB2クラウド」で作成※ヤマトビジネスメンバーズ限定
支払い方法・現金、切手
・キャッシュレス決済導入済の郵便局の場合:クレジットカード、電子マネー、バーコード決済可能
・売掛契約(法人・個人事業主)
・メルカリ等の個人間取引サイトはサービス毎に異なる
割引制度特約ゆうパケットあり(要契約)割引あり(契約条件による)
発送場所・郵便局の窓口
・郵便ポスト
(どちらも、要切手)
・ヤマト運輸 営業所
・一部のコンビニ(メルカリ等の個人間取引サイト)
集荷サービス不可契約条件によっては可能
お届け自宅などの郵便受け(着払いは対面手渡し)自宅などの郵便受け
日時指定・不可
・特約ゆうパケット(料金加算):配達日指定・当日配達(配達地域による)可能
不可
お届けまでの目安基本的に翌日〜翌々日基本的に翌日〜翌々日
日曜・祝日の配達ありあり
信書の発送不可不可
補償なしあり(上限3000円まで)
追跡サービス日本郵便のこちらのページ で調べられますヤマト運輸のこちらのページ で調べられます(原則宅急便と同様)
着払い不可
代金引換不可不可
留置配達郵便局留めヤマト運輸 営業所留め(メルカリ・ラクマ等、サービスによっては営業所止め不可)
コンビニ受け取り個人発送では不可(特定のサイト・サービスを利用した場合は可)不可

さて、そもそもゆうパケット・ネコポスとはどういったサービスなのかをご紹介いたします。

ゆうパケットとは

ゆうパケットとは、日本郵便が提供している小型の一定規格内荷物を配達するサービスです。

自宅などの郵便受けに小型の荷物を投函するため、ゆうパックのように対面での引き渡しや捺印・サインなどの手間が必要ありません。

また、発送方法においても郵便局の窓口に持ち込むほか、郵便ポストに投函することで手軽に発送できるのも大きな特徴です。

このようなサービスは一般のユーザーも含めて、誰でも利用できるのがゆうパケットのメリットと言えるでしょう。

ネコポスとは

ネコポスとは、ヤマト運輸が提供している小型の一定規格内荷物を宅配するサービスです。

通常の宅配便は基本受取人対面手渡しのうえ、受け取りの捺印やサインが必要(置き配などの特別な指定がある場合は別)ですが、ネコポスは書籍・CD・ゲームソフト等の小型荷物を自宅などの郵便受けに投函するので不在時の受け取りの心配や手間が必要ありません

ネコポスを利用できるのは契約者のみ

注意しなければならないのは、ネコポスを利用できるのは、ヤマト運輸と契約している法人事業者・個人事業主、およびヤマト運輸と契約を交わしているフリマアプリ・ネットオークションサイトなどの個人間取引サイト出品者に限られるということです。

そのため知人や友人宛に小型の荷物を送りたい場合でも、契約がなければ個人でネコポスを利用することはできません

ゆうパケットとネコポスの違い

ゆうパケットとネコポスの違いを簡単に一覧形式にまとめました。

ゆうパケットネコポス
サービス利用可能者個人を含めた全てのユーザーヤマト運輸と契約している法人事業者・個人事業主、およびヤマト運輸と契約を交わしているフリマアプリ・ネットオークションサイトなどの個人間取引サイト出品者
送料厚さ1cm:250円厚さ2cm:310円厚さ3cm:360円※いずれも長辺は34cm以内、3辺の合計が60cm以内上限金額は税込385円
(荷物の量やさまざまな条件に応じて個別に金額が設定)
発送場所・郵便局の窓口
・郵便ポスト
(どちらも、要切手)
・ヤマト運輸 営業所
・一部のコンビニ(メルカリ等の個人間取引サイト)
荷物のサイズ長辺:34cm以内
3辺の合計:60cm以内
厚み:3cm以内
重さ:1kg以内
[底面最大時:A4サイズ]
大きさ(上限):縦31.2cm以内・横22.8cm以内
大きさ(下限):縦23cm以上・横11.5cm以上
厚み:2.5cm以内
重さ:1kg以内
[底面最大時:A4サイズ]
(ヤフオク!・メルカリなどフリマサイト利用は3cm以内)
ラベル作成専用の宛名シールに手書きスマホアプリで作成「送り状発行システムB2クラウド」で作成※ヤマトビジネスメンバーズ限定
補償原則なし※一般書留・簡易書留は利用可上限3,000円まで

それでは、項目ごとに見ていきましょう。

サービスを利用可能な人

サービス利用可能な人においては、制限なく誰でも使えるか、契約が必要かに大きな違いがあります。

ゆうパケット

利用の制限はなく、すべてのユーザーが利用可能です。

ネコポス

利用には制限があります。

利用可能な人は、法人事業者・個人事業主でヤマト運輸と契約を交わしている者、あるいはヤマト運輸と契約を交わしているフリマアプリ・ネットオークションサイトなどの個人間取引サイト出品者となります。

送料

送料に関してはゆうパケットは厚みによって値段が決まり、ネコポスは契約によって値段が変わります

ゆうパケット

  • 〜1cm未満 : 250円
  • 1cm〜2cm. : 310円
  • 2cm〜3cm. : 360円 

上記のように、ゆうパケットでは厚みによって値段が変わります

荷物発送の際には、事前に厚みを測り値段を確認することをおすすめします。

ネコポス

ネコポスは上限385円と定められていますが、ヤマト運輸と契約している法人によって値段が変わります。

フリマサイトを通して品物を発送する場合、そのフリマサイトにより値段がマチマチなので確認することをおすすめします。

荷物のサイズ

荷物のサイズには大きな違いがあります。

注意しなければならないのは、どちらも底面の最大サイズはA4ですが、ゆうパケットではA4サイズの封筒(角形2号封筒)が底面に収まりますが、ネコポスではA4サイズの封筒(角形2号封筒)は底面にピッタリとは収まりません

ゆうパケット

縦+横+厚みの合計が60cm以内で、最も長い辺が34cm以内・厚みが3cm以内である必要があります。

ネコポス

ネコポスには縦と横の長さに下限と上限があります。

縦23cm〜31.2cm、横11.5cm〜22.8cm以内で厚みは2.5cm以内です。
ただし、厚みに関してヤフオク!・メルカリなどフリマサイト利用は3cm以内となります。

宛名ラベルの作成

宛名ラベルの作成においては、ラベル作成の専用アプリの有無や、フリマサイトやEC サイトの利用に関して大きく手間が違います

ゆうパケット

ゆうパケットではラベルの作成を専用アプリで手軽に作成して、自宅や郵便局での印刷が可能です。

ネコポス

ゆうパケットのようなラベル作成の専用アプリはありません。

ただし、フリマサイトやEC サイトなどの利用では専用ラベル自体が必要ありません。
利用のサイトよりQRコードやバーコードが発行され、クロネコヤマトの営業所や取扱可能なコンビニで発送用のラベルが印刷されます。

フリマサイトなどの利用ではネコポスを活用する方が手間がかからないようです。

補償の有無

ここで言う補償とは、配送会社の責任で品物が紛失・破損した場合の補償です。

ゆうパケット

補償はついていません

ネコポス

ネコポスでは最大3000円までの補償がついています。

ゆうパケットとネコポスどちらも、基本的に自宅などの郵便受けに投函されることや保証の面から考えて高価な品物を発送するには不向きといえます。

配送ができない荷物

配送ができないものに関してはゆうパケットとネコポスどちらも細かい取り決めがあります

ゆうパケット

  • 梱包料を含む荷物1個の価格が30万を超えるもの(30万以下でも補償の対象外)
  • 現金、小切手、手形、株券その他の有価証券、クレジットカード・キャッシュカードなどのカード類
  • 原稿、原図、テープ、フィルムで再生が不可能なもの
  • 受験票、パスポート、車検証類など再発行が困難なもの
  • 貴金属、宝石類
  • 美術品、骨董品類
  • 温度管理や水やり等の特別な取り扱いが必要な植物
  • 法令に基づき移動、頒布禁止されている植物
  • 動物
  • 遺骨
  • 銃砲刀剣
  • 毒薬、劇薬、毒物及び劇物(バッテリーなど、製品内に劇物類が含まれているものも対象)
  • 不衛生な品物など、他の荷物に損害をおよぼすおそれのある荷物
  • 個人情報が複数含まれる荷物
  • 爆発性、発火性、その他の危険性のあるもの
  • 他の荷物の輸送の安全を損なう恐れのあるもの
  • 冷蔵・冷凍扱いの商品
  • 信書その他法令の規定または公序良俗に反する荷物

など、詳しくは「発送できない商品(おてがる配送(日本郵便))」をご覧ください。

ネコポス

  • 現金、小切手、手形、株券その他の有価証券、クレジットカード・キャッシュカードなどのカード類
  • 一梱包の価格が30万円(税込)を超える荷物
  • 原稿、原図、テープ、フィルムで再生が不可能なもの
  • 受験票、パスポート、車検証類など再発行が困難なもの
  • 毒物および劇物類
  • 犬、ネコ、小鳥などのペット類
  • 銃砲刀剣
  • 遺骨、位牌、仏壇
  • 花火、灯油、ガスボンベ、シンナーなどの発火性、引火性、揮発性のある物品または火薬類
  • 不衛生な品物など、他の荷物に損害をおよぼすおそれのある荷物
  • 信書その他法令の規定または公序良俗に反する荷物

など、詳しくは「宅急便等で送れないもの | ヤマト運輸」をご覧ください。

ゆうパケットとネコポスの賢い使い分け

ゆうパケットとネコポスでは、細かい相違点があるためにケースバイケースで使い分ける必要があります。

個人間の利用はゆうパケット

ネコポスは法人あるいは個人事業主との契約が必要条件となるため、必然的にゆうパケットの一択となります。

ラベル作成の手間ではネコポス

ラベル作成の手間を考えるとネコポスの利用が良いでしょう。

利用のサイトからQRコード・バーコードが発行され、ヤマト運輸の営業所や取扱のあるコンビニで印刷されます。

A4サイズの封筒を折らずに送りたいならゆうパケット

A4サイズの封筒を折らずに送るにはゆうパケットが良いでしょう。

ネコポスの底面最大サイズはA4用紙は入りますが、角形2号封筒はピッタリとは収まりません。

厚みのない荷物を送りたいならゆうパケット

厚みのない荷物を送る場合は、一般的にはゆうパケットの料金設定が有利です。

  • 〜1cm未満 : 250円
  • 1cm〜2cm. : 310円
  • 2cm〜3cm. : 360円 

ただし、ネコポスの場合サイトごとに料金設定が違うため確認が必要となります。

補償をつけたいならネコポス

ゆうパケットには補償がつきませんので、補償をつける場合はネコポスの一択となります。

まとめ

この記事では、ゆうパケットとネコポスの違いを徹底比較して賢い利用方法をご紹介してきました。

いずれも、小型の品物を発送するには便利なサービスといえます。

特に、どちらのサービスが優れているとは一概には言えませんので、それぞれの送料や対応する荷物のサイズ、補償の必要性などを検討して選択することをおすすめします。

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