メール便を徹底比較|気になるポイント比べてみました

近年、配送料が値上がりしたこともあり、小さい荷物を送る際には送料コストを考慮してメール便を利用するという話をよく耳にします。

メール便は1社のサービス名であると考えられがちですが、じつは運送業者各社でそれぞれ同じようなサービスが準備されていて、そのサービスの総称なのです。

この記事では、代表的なメール便について

  • サービス名
  • 規定のサイズ
  • 料金

などを比較してわかりやすくまとめました。

それでは、見ていきましょう。

目次

メール便とは

メール便は書類やカタログといった小型で軽量の荷物をメインとした宅配便のシステムです。
そして、大きな特徴は郵便受けにポスト投函できる点です。

通常の宅配便のように、玄関先での荷物の対面による引き渡しや、宅配ボックスに入れて配達完了となるものではなく、受取人の郵便受けなどに入れることによって配達が完了するシステムです。

宅配便のような日時指定のサービスはありませんが、その代わり安価な料金設定となっています。

メール便を取り扱う代表的な会社とサービス名を記してみましょう。

  1. 日本郵便
    ゆうメール ゆうパケット
  2. ヤマト運輸
    ネコポス クロネコDM便
  3. 佐川急便
    飛脚メール便

それでは、各社のサービスごとに、その内容と特徴を紹介していきます。

「日本郵便」ゆうメール

日本郵便株式会社 より

「ゆうメール」とは日本郵便が提供しているサービスです。

1kgまでの冊子になった印刷物やCD・DVDを安く届けることができます。

注意しなければならないのは、信書や印刷されていないもの(手書きのもの)は送ることができないことです。

「信書」とは「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」と郵便法及び信書便法に規定されています。

信書に該当する文書
■書状

■請求書の類
【類例】納品書、領収書、見積書、願書、申込書、申請書、申告書、依頼書、契約書、照会書、回答書、承諾書、◇レセプト(診療報酬明細書等)、◇推薦書、◇注文書、◇年金に関する通知書・申告書、◇確定申告書、◇給与支払報告書

■会議招集通知の類
【類例】 結婚式等の招待状、業務を報告する文書

■許可書の類
【類例】 免許証、認定書、表彰状
※カード形状の資格の認定書などを含みます。

■証明書の類
【類例】印鑑証明書、納税証明書、戸籍謄本、住民票の写し ◇健康保険証、◇登記簿謄本、◇車検証、◇履歴書、◇給与支払明細書、◇産業廃棄物管理票、◇保険証券、◇振込証明書、◇輸出証明書、◇健康診断結果通知書・消防設備点検表・調査報告書・検査成績票・商品の品質証明書その他の点検・調査・検査などの結果を通知する文書

■ダイレクトメール
・文書自体に受取人が記載されている文書
・商品の購入等利用関係、契約関係等特定の受取人に差し出す趣旨が明らかな文言が記載されている文書

総務省 信書のガイドラインより

荷物の大きさ

日本郵便株式会社 より

1kgまでの荷物を送ることができます。

  • 長辺(A):34cm以内
  • 短辺(C):25cm以内
  • 厚さ(B):3cm以内

料金

  • 150gまで:180円
  • 250gまで:215円
  • 500gまで:310円
  • 1Kgまで:360円

注目ポイント

  • 郵便ポストに投函して送ることができる
  • 郵便窓口、郵便ポスト、どちらからでも送ることが可能
  • 着払いも可能
気を付けるポイント
郵便窓口に差し出しの際は、次のいずれかの方法で内容品を確認できるようにしなければいけません。
・封筒または袋の納入口などの一部を開く
・包装の外部に無色透明の部分を設ける
・内容品の見本を郵便局で提示する

日本郵便株式会社 より

ゆうパケットは、日本郵便が提供しているサービスで、前述のゆうメールによく似たサービスですが、配送可能な物品が広範囲で様々なシーンで活用できます。

荷物の大きさ

1kgまでの荷物を送ることができます。

  • 長辺:34cm以内
  • 短辺:決まりなし
  • 厚さ:3cm以内
  • 全ての辺の長さが60cm以内であることが条件

料金

  • 厚さ:1cm以内 250円
  • 厚さ:2cm以内 310円
  • 厚さ:3cm以内360円

注目ポイント

料金設定は荷物の厚さに応じた3段階になっています。
また、料金設定は厚さに応じた3段階のみで、例え遠方に発送しても料金はかわりません。

  • 郵便ポストに投函して送ることが可能
  • もちろん、郵便窓口からの差し出しも可能
  • 着払いも可能

ゆうパケットには、荷物の追跡サービスがついていて、配送状況を確認することができることが大きな特徴です。

https://business.kuronekoyamato.co.jp/ より

ネコポスはヤマト運輸が提供するサービスです。
軽量で小さい荷物が宅急便と同じレベルで翌日配達され、受取人のポストに投函されます。

荷物の大きさ

1kgまでの荷物を送ることができます。

  • 長辺:31.2cm以内(23cm未満は不可)
  • 短辺:22.8cm以内(11.5cm未満は不可)
  • 厚さ:2.5cm以内

封筒で送る場合は、角A4サイズが利用できます。

料金

  • 全国一律上限385円
    ※数量などの諸条件に応じて顧客ごとに料金が決められるシステムです。

注目ポイント

法人や個人事業主のみが利用できるサービスです。
個人の場合は、ヤマト運輸と契約のある個人間取引サイトの利用者のみのサービスとなっています。

「ヤマト運輸」クロネコDM便

https://business.kuronekoyamato.co.jp/ より

クロネコDM便はヤマト運輸が提供するサービスです。
カタログやパンフレット・チラシを日本全国へ配送することができます。

ネコポスに比べ、お届け日数がやや多くかかりますが、そのぶん料金は格安です。

  • 400km圏内:翌々日
  • 400km圏以上:4日目(発送日を含む)※一部地域を除く

荷物の大きさ

1kgまでの荷物を送ることができます。

  • 長辺:34cm以内(23cm未満は不可)
  • 短辺:決まりなし(11.5cm未満は不可)
  • 厚さ:2cm以内
  • 全ての辺の長さが60cm以内であること

料金

  • 全国一律上限167円
    ※数量や出荷形態などの諸条件に応じて、顧客ごとに料金が決められるシステムです。

注目ポイント

法人や各種団体、個人事業主のみが利用できるサービスとなります。

https://www.sagawa-exp.co.jp/ より

佐川急便が提供するサービスで、雑誌やカタログなど、特に受領印を必要としない荷物を1冊から発送できるサービスです。

荷物の大きさ

1kgまでの荷物を送ることができます。

長辺:40cm以内
短辺:決まりなし
厚さ:2cm以内
全ての辺の長さが70cm以内であることが条件

料金

300g以内:168円
600g以内:220円
1Kg以内:325円
全国一律料金

注目ポイント

法人のみの利用に限られます。
一部地域を除き、3〜4日程度で届けられます。

サービス比較

サイズの比較

ゆうメール重さ:1kgまで長辺:34cm以内
短辺:25cm以内
厚さ:3cm以内
ゆうパケット重さ:1kgまで長辺:34cm以内
短辺:決まりなし
厚さ:3cm以内
全ての辺の長さが60㎝以内
ネコポス重さ:1kgまで長辺:31.2cm以内(23cm未満不可)
短辺:22.8cm以内(11.5cm未満不可)
厚さ:2.5cm以内
クロネコDM便重さ:1kgまで長辺:34cm以内(23cm未満不可)
短辺:決まりなし(11.5cm未満不可)
厚さ:2cm以内
全ての辺の長さが60㎝以内
飛脚メール便重さ:1kgまで長辺:40cm以内(23cm未満不可)
短辺:決まりなし(11.5cm未満不可)
厚さ:2cm以内
全ての辺の長さが70㎝以内

料金の比較

ゆうメール150gまで
250gまで
500gまで
1Kgまで
180円
215円
310円
360円
ゆうパケット厚さ1㎝以内
厚さ2㎝以内
厚さ3㎝以内
250円
310円
360円
ネコポス1Kgまで全国一律上限385円
クロネコDM便1Kgまで全国一律上限167円
飛脚メール便300g以内
600g以内
1Kg以内
168円
220円
325円

特徴の比較

ゆうメール送ることができるものに制限がありますが、格安な設定となっています。
ゆうパケットと迷った場合は、ゆうメールが利用できる物品であれば、ゆうメールを選んだほうが格安となります。
ゆうパケット配送可能な物品の種類が多く、幅広く活用できます。
荷物の追跡サービスがあるのがポイントです。
個人で利用できるため、契約などの必要がなくすぐ利用することができます。
ネコポス最短翌日に配送されるため、配達日数を重視する場合にはネコポスがオススメです。
クロネコDM便配送日数がネコポスに比べ若干かかるものの、料金が非常に安価に設定されています。
飛脚メール便クロネコDM便と似ていますが、こちらの方がやや大きな荷物を送ることができます。
送る物品には適合条件がありますが、300g以内で、ややかさばるような物品の場合はこ飛脚メール便がお得になるかもしれません。

まとめ

どの会社のサービスも、送り先のポストに投函ということは同じですが、サービス内容は様々です。

  • 送るものは何か
  • どのくらいの大きさ・重さになるのか
  • どのくらいの日数で届けたいのか

などで選別してみると、ぴったりのサービスが見つかるでしょう。

各社のサービスを比較して、お得にメール便を活用することをオススメします。

目次