ECカート一覧|無料&有料おすすめ11社

ECカートとはECサイトに商品を表示し、ユーザーが選択して決済を行うまでの注文処理を行うシステムです。

ECカートを導入することで注文や決済、レコメンドなどさまざまな機能を利用することができます。

この記事では、たくさんのECカート(ASPカート)の中から“無料カート5社”&“有料カート6社”の種類や特徴を一覧形式にまとめました。

目次

ECカート11社を徹底比較

最新のECカート(ASPカート)を費用別(無料or有料)に紹介します。

自社に合う特徴を持ったサービスが見つけられれば幸いです。

無料カートの特徴

メリット

無料カートの最大のポイントは、初期費用や月額費用をかけずにECサイトをオープンできることです

サービスによっては固定費をかけずに運用することもできます。

無料カートは副業で始めたい方や、実際に「ECサイトを運用しながら学ぼう」という初心者におすすめです。

デメリット

無料カートは有料カートに比べて使用できる機能は劣っています

下記の表のように、サービスによっては決済手段や配達指定方法などが自由に選べないものがほとんどです。

また、サポート窓口がメールやチャットのみというところが多く、連絡をしてもレスポンスが遅かったり、文章ではトラブルをうまく伝えられないケースもありえます。

無料ECカート比較表

カート名初期費用・月額費用決済手数料実績サポート特徴
BASE無料3.6%+40円国内170万店舗以上メール/チャット・販売手数料+3%
・有料のオプションApps(拡張機能)あり
STORES無料5%
※スタンダードプランは3.6%
毎月1万店舗以上が誕生メール・販売手数料無料
・12種類の決済手段
easy my shop無料5%+40円国内5,000店舗メール・イージペイメント対応
・オーダーメイドや注文時オプション選択に強い
おちゃのこネット無料
(お試し期間終了後有料)
3.50%(クレジット決済の場合)国内9,000店舗以上メール・ポイントやクーポン付与機能
Shopify無料
(14日間の無料体験終了後有料)
3.4~4.15%世界175カ国・総流通額2,000億ドルメール/コミュニティフォーラム・越境EC
・6,000種類以上のアプリ

有料カートの特徴

メリット

有料カートのポイントのひとつは、機能が豊富なところです。

  • 決済手段や配達指定方法を選択できます。
  • アクセス解析やプロモーション面でのサポートも手厚い
    (集客・売上をアップに繋げやすいと言える)
  • お問い合わせ窓口が電話で対応してもらえる
    (即時、担当者につながり、言葉でコミュニケーションが取れECサイト運用に心強い)

デメリット

有料カートのデメリットは、固定費がかかる点です

機能やサポートが充実している分、初期費用や月額費用がかかるのは仕方がないといえます。

有料カートはECサイト運営に自信がない方におすすめですが、予算の確保が必要です。

有料ECカート比較表

カート名初期費用・月額費用決済手数料実績サポート特徴
futureshop初期費用22,000円(税込)~
月額費用
22,000円(税込)~
Visa/Mastercard:3.2%
JCB/AMEX/Dinners:3.5%
・サービス開始19年目
・継続利用店舗平均成長率153%
メール/電話/説明会/Webミーティング・ブランディング強化機能
・CRM
・Web接客
Makeshop初期費用
11,000円(税別)~
月額費用
11,000円(税別)~
3.19~3.49%店舗実績
10,000社以上
メール/電話/掲示板/セミナー・BtoB対応
・単品通販、サブスク、D2C対応
・越境EC
カラーミーショップ初期費用
3,300円~
月額費用
4,950円~
4%~(クレジットの場合)・大手GMOが運営
・40,000店舗以上
メール/電話/アニュアル動画・本格的なECカート機能が低価格で使える
e-shopsカートS初期費用
10,000円(税込)~
月額費用
3,500円(税込)~
3.25%~・10,000店舗以上メール・電話・Webマニュアル・多様な業態に対応
・テイクアウトやオンラインセミナーのカート機能としても使用可能
ショップサーブ初期費用15,000円(税別)~
月額料金
22,000円~
(税別)
VISA/MASTER : 3.675%
JCB/AMEX/Diner : 4.725%
・22年間5万社のノウハウで運営・テクニカルサポート
・ビジネスサポート(専任担当者制)
・CRM(顧客管理システム)が強い
・大規模ECサイトもOK
・豊富なAPI

無料ECカートおすすめ5選

ここからは、無料ECカートのサービスを紹介します。

初期費用がかからないため、初めてECサイトに関わる方や、個人事業主としてECサイトを運用する方におすすめです。

1.BASE(BASE株式会社)

https://thebase.in/ より

概要

BASEは、BASE株式会社が運用しているカートサービスです。

BASEは2022年現在、140万ショップに利用されていて、国内でもトップクラスの導入実績があります。

特徴

BASEの特徴は、ショップデザインを商品のカテゴリごとに選択できる点です。

ファッションやフード、雑貨といったカテゴリに適したテーマが用意されているので、その中から好きなデザインにカスタマイズできます。

費用

初期費用・月額費用が無料なので、気軽に始められます

売り上げが発生した時点で各注文ごとに手数料が発生します。

  • 決済手数料は3.6%+40円
  • 販売手数料は3%

おすすめポイント

完全無料から始められるBASEは、初めての方でも安心して利用できるECカートです。

ショップデザインも簡単で、開設日から販売できます。

ECサイトを初めて運営するという方や個人事業主の方におすすめです。

BASEのサイトで詳細確認
https://thebase.in/

2.Shopify(Shopify Japan 株式会社)

https://www.shopify.com/jp より

概要

Shopifyは、Shopify Japan 株式会社が運用するサービスです。

2004年にカナダで創業し、2017年に日本法人ができました。

世界No.1のシェアを誇っています。

特徴

Shopifyの最大の特徴は、越境ECに容易に挑める点です。

Shopifyのサービスは世界175ヶ国以上で利用され、世界各国の言語に対応しています。

各国の税率もカバーしているため、決済方法の経験や知識がなくても導入しやすいといえるでしょう。

費用

Shopifyの無料トライアルは14日間です。
トライアル後は月額$29から始められます。

月額料金がかかる中では最低コストECカートの一つと言えるでしょう。

おすすめポイント

  • Shopifyのおすすめポイントは操作が簡単
    テンプレートを選んで画像やテキストを差し替えるだけで完成
  • Shopifyにはサーバーも用意されています。
    サーバーの契約や管理が不要なので簡単に始められる
  • サーバーが落ちにくいという評判
    アクセスが集中したときも安心

越境ECに対応しているため、Shopifyは海外への出品を考えている方に最適です。

世界No.1のシェアを誇るサービスなので、安心して始められます。

Shopifyのサイトで詳細確認
https://www.shopify.com/jp

3.STORES(ヘイ株式会社)

https://stores.jp/ より

概要

STORESは、ヘイ株式会社が運用しているサービスです。

カートサービスのほかに…

  • キャッシュレス決済「STORES 決済」
  • オンライン予約システム「STORES 予約」

などのデジタルサービスも展開しています。

特徴

STORESはデザインのカスタマイズがパソコンとスマートフォンのどちらからでもできます。

テンプレートが48種類用意されすべて無料で使用でき、そこからさらにカスタマイズが可能です。

HTMLやCSSの知識がなくても容易に操作可能で、ブランドの世界観を活かすのに優れています。

費用

初期費用・月額費用・販売手数料が無料で、固定費がかかりません。

  • 決済手数料は5%
    ただし、スタンダードプランに変更すると3.6%

と他社のASPカートに比べて高めの設定になります。

おすすめのポイント

STORESは、Instagramとの連携が可能な点がポイントです。

Instagramアカウントと連携すれば、Instagramにアップしている写真をそのまま商品画像として使用しできるので、デザインを重視する商品を販売したい方におすすめです。

STORESのサイトで詳細確認
https://stores.jp/

4.easy my shop(株式会社システムリサーチ)

https://www.easy-myshop.jp/ より

概要

easy my shopは、株式会社システムリサーチが運用しているカートサービスです。

愛知県名古屋市に本社を構える独立系SIベンダーで、創業35年となります。

特徴

easy my shopのサービスの特徴は、セット販売ができる点です。

セット販売とは、単品商品をセットで購入すると、任意のパーセンテージで値引きができる販売方法です。セット販売でお得感を演出し、ユーザーの購買意欲を刺激できます。

また、easy my shopのカートはオーダーメイド商品に強いのも特徴のひとつです。

例えば、「注文した商品にネーム」を入れたり、「条件付カスタマイズ」ができます。

そして、複数の商品を注文されても各々のアイテムに対応が可能です。

費用

easy my shopの無料版では初期費用・月額費用が無料です。

販売手数料が無料である分、決済手数料は5%+40円とやや高めとなっています。

おすすめのポイント

セット注文がしやすい飲食系の商品販売に特に適しているといえるでしょう。

カフェメニューなどは、ドリンクとケーキを単品でもセットでも出品できます。

また、ネームが入れられるのでギフトにも最適といえるでしょう。

easy my shopのサイトで詳細確認
https://www.easy-myshop.jp/

5.おちゃのこネット(おちゃのこネット株式会社)

https://www.ocnk.net/ より

概要

おちゃのこネットは、おちゃのこネット株式会社が運用しているサービスです。

カートサービスのほかに…

  • ホームページ作成サービス「おちゃのこさいさい」
  • メールマーケティングの「オートステップメール」

などのサービスも展開しています。

特徴

おちゃのこネットは、ポイントやクーポン機能の設定が可能です。

金額によってポイント設定や割引クーポンの発行ができます。

ポイントやクーポンを活用することで、ユーザーのリピートを呼び込めるでしょう。

費用

「Startup Plan」「Basic Plan」「Advanced Plan」と3種類の料金プランがあります。

Startup Planでは初期費用と販売手数料が無料です。

商品販売数が100個を超える場合は、「Basic Plan」「Advanced Plan」を検討することをおすすめします。

おすすめのポイント

おちゃのこネットは、ポイント・クーポン機能を利用したい方におすすめです。

特に繰り返し利用するコスメやサプリメントのような消耗品は、ポイント制の活用によりリピートの可能性がたかくなります。

おちゃのこネットのサイトで詳細確認
https://www.ocnk.net/

有料ECカートのおすすめ6選

ここからは、有料ECカートを6つ紹介します。

有料サイトは有料であるものの、機能が充実してるので自社のブランディングや商材に合わせたサービスを選択することが可能です。

1.MakeShop(GMOメイクショップ株式会社)

https://www.makeshop.jp/?pattern=a より

概要

MakeShopはGMOメイクショップ株式会社によるカートサービスです。

年間総流通額が10年連続で業界No.1を誇ります。

特徴

特徴の一つとして、集客ツール「アイテムポスト」が活用できます。

アイテムポストとは、多くのユーザーが集まる大手サイトに自社商品を掲載し、そこから独自のECサイトへ集客を促すサービスです。

さらに、SEO設定が簡単にできるので、SEOの専門知識がなくても安心して運用できます。

費用

MakeShopは、初期費用11,000円(税込)、月額費用11,000円(税込)から始められます。

おすすめのポイント

  • 最安値プランでも「掲載可能商品数10,000点」
    他のECカート企業よりも比較的多く掲載できます。
  • オプションなしでメルマガ機能が付属
  • 独自ドメイン設定が可能
  • MakeShopにはB2Bオプション
    法人取引に特化したB2Bカートも存在

B2B販売に必要な機能がパッケージとなっているので手間をかけずにB2Bに取り組めます。

MakeShopは集客に力を入れたい方におすすめのサービスです。

「アイテムポスト」を活用し、大手サイトから経由してECサイトに集客可能なうえ、自動的にできるSEO設定によって知識がなくても集客が見込めます。
MakeShopのサイトで詳細確認
https://www.makeshop.jp/?pattern=a

2.カラーミーショップ(GMOペパボ株式会社)

https://shop-pro.jp/ より

概要

カラーミーショップは、GMOペパボ株式会社が運営しているECカートです。

「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」を理念に、イベントやWebクリエイター育成事業に取り組んでいます。

特徴

カラーミーショップの特徴は、簡単にショップが作れる点にあります。

「どこでもカラーミー」機能を例に挙げると、管理画面に発行表示されたJSコードを自前のブログに貼るだけでショップとして機能します。

費用

固定費は、初期費用3,300円・月額費用4,950円です。

また販売手数料が無料なので、他の有料カートと比較して低コストで運用することができます。

おすすめのポイント

無料カートでは満足できず、本格的なECサイトを低価格で制作・運営したい方におすすめです。

カラーミーショップの初期費用は他社の10,000円を切り、3,300円と格安となっています。

そして安価にもかかわらず独自ドメイン設定やアクセス解析機能が付属していて充実のサービスです。

カラーミーショップのサイトで詳細確認
https://shop-pro.jp/

3.futureshop(株式会社フューチャーショップ)

https://www.future-shop.jp/ より

概要

futureshopは、株式会社フューチャーショップが運営しているカートサービスです。

株式会社フューチャーショップは「LogiMoPro」と業務提携をしているので、クラウド物流アウトソーシングも可能です。

特徴

futureshopは実店舗とECサイトを連携させるシステムが特徴です。

例えば、Futureshopのカートでは「実店舗在庫表示機能」を追加することができます。

実店舗の在庫をECサイトでも確認できるので、「ECサイトでの購入」「実店舗へ足を運んでもらって購入」と選択肢が広がり、販売力のUPを見込めるでしょう。

費用

出品数によって5つのグレードが設定されています。

出品数の上限が50商品の最も安価のプラン『50』では、初期費用22,000円(税抜)、月額費用22,000円(税抜)となっていますが、年間契約にすると月額費用が20,750円と安くなりお得です。

おすすめのポイント

固定費はかかりますが、オプション機能として扱われがちなドメイン取得や更新が無料で使えるなど、お得なサービスもついています。

在庫機能表示によってユーザーが頻繁に利用する店舗の在庫を表示したり、在庫がある店舗を表示できるので実店舗を持っている方におすすめです

futureshopのサイトで詳細確認
https://www.future-shop.jp/

4.ecforce(株式会社SUPER STUDIO)

https://ec-force.com/ より

概要

ecforceは株式会社SUPER STUDIOが運営する法人向けECプラットフォームです。

ECの設立から運用、そして売上を最大化するすべての機能が用意されています。

特徴

ecforceは売上・利益を最大化させるための機能が十分に実装されていて、顧客単位で売上を最大化できるのが特徴です。

  • フォーム一体型のLP(ランディングページ)
  • CVR(コンバージョンレート)を向上させるEFO(エントリーフォーム最適化)
  • セット販売機能
  • アクションオファー機能
  • アップセル・クロスセルを図る機能

費用

料金体系は通常導入プランの2種類、移行プランの1種類があり、詳細はブランドサイトのお問い合わせからご確認ください。

おすすめのポイント

サポート体制が充実していて、平均2名の専任スタッフがEC運営のサポートを行なっているので、安心してECに取り組めます。

ecforceのサイトで詳細確認
https://ec-force.com/

5.e-shopsカートS(株式会社ハンズ)

https://cart.e-shops.jp/ より

概要

e-shopsカートSは、株式会社ハンズが運用するサービスです。

導入実績数は1万店舗を超えています。

特徴

さまざまな販売形態に対応しているのが特徴です。

例えば…

  • カタログでの販売
  • ダウンロード形式の販売
  • 予約による販売

幅広く活用しやすいEC構築システムと言えるでしょう。

費用

e-shopsカートSには3つのプランがあります。

最も安い「スタンダード」プランは、初期費用は10,000円(税込)、月額費用は3,500円(税込)です。

おすすめのポイント

e-shopsカートSは、販売手数料は無料で、電話サポートが付いていたり、スマホに対応したカートが使えたりと、スタンダードプランでも十分な運営ができるでしょう。

また、30日間の無料お試し期間があるのもおすすめのポイントです。

e-shopsカートSのサイトで詳細確認
https://cart.e-shops.jp/

6.ショップサーブ(株式会社Eストアー)

https://shopserve.estore.jp/ より

概要

ショップサーブは、株式会社Eストアーが運用しているECカートです。

ショップサーブは、他社には真似のできないようなサポートがあります。

特徴

ショップセーブの月に一度報告してもらえる運営レポートでは、売り上げやアクセスの変化をまとめて報告してもらえます。

月々の変化や改善方法をレポートで提案してもらえるのは、ECサイトを運用するうえで嬉しいサービスです。

費用

月額費用は開通料(初期費用)15,000円(税抜)、利用料22,000円〜(税抜)です。

ただし、オプションなどにより月額費用は異なりますのでショップサーブのサイトで詳細はご確認ください。

おすすめのポイント

ショップサーブは本格的にECサイトに取り組みたいけれども、ノウハウを持たない方におすすめです。

他社と比較して料金はやや高めですが、売り上げアップの専門的なアドバイスを受けられ、事業を運用するにはおすすめのポイントといえるでしょう。

ショップサーブのサイトで詳細確認
https://shopserve.estore.jp/

ECサイトのカートの種類についてのまとめ

ECサイトの運用にはECカートをうまく活用することが不可欠です。

カートには、気軽に導入ができる固定費無料のサービスと、機能が充実している有料サービスのどちらもあります。
どちらにもそれぞれメリットとデメリットがあり、適切なカート選択は企業や個人によって異なるでしょう。

事業規模・業態や商品・ブランディングの方向性、取り扱っている商品に合わせて、適切なカート選択が売上UPにつながるでしょう。

また、カートの選択ではオプション機能や決済手段の確認も大切です。
特に決済手段は利用ユーザーが望む方法を準備することが重要で、決済までのプロセスをノンストレスで進められるものを選択することをおすすめします

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